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2015.12.23泉ケンタNEWS

国会議員の育休【活動報告 614号】

【衆議院議員 泉ケンタの活動報告 通巻614号 2015年12月23日発行】

国会議員の育休

自民党の宮崎謙介代議士と金子恵美代議士夫婦が育休を取ると報道された。

ご懐妊と来年のご出産は心からお祝いしたい。

ただ国会議員の日常を知る一人として、今回の育休?(そもそも現行の議員に育休はないが)には違和感を感じざるを得ない。

宮崎議員、わかってますか?
国会議員夫婦の「育休」は、普通の夫婦が参考にしようがない、普通の「育休」の現実とは格段の差がある「高待遇育休」なのですよ。

民間は育休を取得すれば生活費が減る。給付金は給与の3分の2です。
収入減に頭を悩ませながらやりくりを考えて取得するのです。一方国会議員はいくら休暇を取っても給与は全額保証(年収約2,000万)。

もう一つは国会議員の労働環境です。世間的には忙しいと言われても、実は国会議員の果たすべき責任である本会議や委員会への出席は、平均週3日の9時~17時です。
それ以外は任意で出席する会合や地元活動であるわけで、育児に専念したければ、民間の労働環境よりはるかに自由度が高い中で、時間を確保出来るはずです。

お二人が国会議員ならば、それこそ「欠席届」など出さなくても、保育を利用しながら、やりくりが可能なはずです。

現に私も3人の子育て中ですが、そりゃあ朝ご飯も作れば朝演説は出来ないこともあるし、妻や子どもが熱を出せば私の家事時間も増えるなかで、やりくりしてきているのです。それでも、私よりも民間企業勤務や非正規の方々の方がずっと大変なはずです。

宮崎議員、一般の夫婦が直面する困難さや、男性の育児の大変さを本当に経験したい、彼らを応援したいというのであれば、格段に恵まれた環境にある人が「世間離れ」した「育休」を取ってもそれは何の応援にもなりません。参考にしようもないのです。

それよりも私からの提案は「保育制度も利用し、公務を果たしながら育児をする」ことのほうが、国会議員としての責任を果たしつつ、一般の夫婦の辛さを身にしみて理解できるのではないですか?

私たち国会議員はそれだけ責任のある職務についており、かつその職務も子育ても、公務との両立な環境にあるのですから。